大阪天満宮 天神祭2026

だんじり

2026年7月25日、日本三大祭のひとつ「天神祭」の本宮に合わせて、大阪天満宮から出発する陸渡御(りくとぎょ)を見てきました。千年以上続く祭りの、まさに幕開けの瞬間に立ち会える時間でした。

一千年の歴史を持つ天神祭

天神祭は、天暦5年(951年)に大阪天満宮の社頭から神鉾を流し、流れ着いた浜で禊祓いを行ったのが始まりと伝わっています。それから一千年以上、豊臣秀吉が大坂城を築いた頃には船渡御の形が整い、天下の台所と呼ばれた元禄時代には浪速の繁栄の象徴として大いに盛り上がったのだそうです。京都の祇園祭、東京の神田祭と並ぶ日本三大祭のひとつという貫禄も納得の歴史でした。

猿田彦を先頭に、厳かに陸渡御スタート

陸渡御は、道案内役の猿田彦を先頭に、厳かな雰囲気の中でスタートしました。号令とともに大きな拍手が沸き起こり、楼門を出ていく瞬間は、思わずこちらも背筋が伸びるような空気がありました。

傘踊り、地車と続く賑やかな講の行列

猿田彦に続くのは、稚児や巫女、雅楽を奏でる楽人たち。中心には菅原道真公の御神霊を奉じた御鳳輦(ごほうれん)が厳かに進みます。担ぎ手たちが重さに耐えながらも統制の取れた足取りで進む様子には、思わず息をのみました。

厳かな雰囲気はここまでで、そこから先は一転して賑やかな空気に。色とりどりの傘を回しながら舞う傘踊りが華を添え、続いて地車(だんじり)を先頭にした各講の行列が、掛け声とともに元気いっぱいに練り歩いていきます。静と動、両方の見どころが一度に楽しめるのが陸渡御の面白いところだと感じました。

傘踊りの列
数百人の参加者で構成されていました

行列の中には獅子舞や地車(だんじり)、鳳神輿・玉神輿の姿もあり、伝統装束の豪華さと、担ぎ手たちの熱気を間近で感じられるのが陸渡御の魅力だと思います。ビル街の中を悠然と進む姿は、現代の街並みと千年続く伝統が交差する、なんとも不思議な光景でした。

市場の三つ屋根地車

まとめ

船渡御や奉納花火に注目が集まりがちな天神祭ですが、その幕開けを飾る陸渡御も見どころ満載でした。猿田彦を先頭にした厳かな出発から、傘踊りや地車が続く賑やかな講の行列まで、静と動が入り混じる様子は、大阪の夏を象徴する光景だと改めて感じました。次はぜひ、天神橋から船渡御の様子も見てみたいと思います。

御堂筋方面へ向かう渡御行列

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