伊勢神宮式年遷宮 令和のお木曳きを見物してきました

その他の祭り

2026年6月6日、伊勢神宮の式年遷宮に向けて行われる「令和のお木曳き」を見物してきました。

伊勢の町に入ると、普段の参宮とは少し違う空気がありました。白装束の奉曳団、道沿いに立つ幟、そして大きな御用材を載せた奉曳車。二十年に一度の式年遷宮へ向けて、町全体が動き出しているように感じました。

伊勢市駅に到着。ここから外宮方面へ歩きます。

伊勢市駅から外宮方面へ

駅前から祭の気配が漂う

この日は伊勢市駅から外宮方面へ歩きました。

駅前には参拝客だけでなく、お木曳きを見に来た人たちの姿も多く、いつもの観光地とは違う期待感がありました。天気は雲が多め。青空がのぞいたかと思えば黒い雲も広がり、祭の日らしい落ち着かない空模様でした。

道中には昔ながらの旅館や商店も残っています。こうした町並みを眺めながら祭を待つ時間も、見物の楽しみのひとつです。

外宮参道に残る昔ながらの町並み。

お木曳きとはどんな行事か

式年遷宮の御用材を奉曳する民俗行事

お木曳きは、伊勢神宮の式年遷宮で使われる御用材を、内宮・外宮へ奉曳する伊勢の民俗行事です。

式年遷宮は二十年に一度、社殿を新しく建て替え、御装束神宝なども新調して御神体を新宮へお遷しする大きな祭儀です。その準備は何年もかけて進められます。お木曳きは、その中でも伊勢の人々が直接関わる大切な行事として受け継がれてきました。

外宮領では、御用材を奉曳車に載せ、町の中を曳いて外宮へ向かいます。木遣りの声、綱を曳く人々の掛け声、奉曳車の存在感。見物しているだけでも、地域の誇りが形になって進んでいくように見えました。

外宮前にあった「お木曳行事」の案内板。

2026年6月6日のお木曳きスケジュール

この日は城田・二見の奉曳日

公式日程表によると、2026年6月6日(土)は「城田・二見」の日程で、特別神領民奉曳2台のほか、川端町天漁人奉曳団、荘奉曳団、西奉曳団、今一色奉曳団の奉曳が予定されていました。

実際に沿道で待っていると、白装束の奉曳団が次々に集まってきます。同じ白い法被でも、背中の文字や表情、立ち位置にそれぞれの町の雰囲気がありました。中高年の方も多く、長く受け継がれてきた祭を、また次の世代へ渡していく場面を見ているようでした。

白装束の奉曳団が綱を持ち、奉曳車を曳いてきました。

奉曳車と御用材の迫力

近くで見ると大きさに圧倒される

近くで見る奉曳車は、想像していた以上に大きなものでした。

太い御用材がしっかりと載せられ、車輪も堂々としています。綱を曳く人、車のそばで動きを見守る人、声を出して全体をまとめる人。それぞれの役割があって、ようやく少しずつ前へ進んでいきます。

「エンヤ、エンヤ」という掛け声が響くと、沿道の空気も祭一色になります。大きなものを皆で動かす祭は、見ている側にも力が伝わってきます。静かな伊勢神宮の印象とはまた違う、町の熱気を感じる時間でした。

御用材を載せた奉曳車。近くで見ると迫力があります。

この様子はYouTubeにもアップしています。

外宮前に並ぶ幟と参拝

祭の熱気から神宮の静けさへ

外宮の近くまで来ると、各町の幟がずらりと並んでいました。

色とりどりの幟が風に揺れる様子は、まさに祭の日の風景です。曇り空の下でも幟の色がよく映え、伊勢の町ごとにこの行事を支えていることが伝わってきました。

お木曳きを見物したあとは、外宮にも参拝しました。にぎやかな沿道から境内へ入ると、空気がすっと変わります。木々に囲まれた参道、玉砂利を踏む音、鳥居の前で自然と姿勢が整う感じ。祭の熱気を見たあとだからこそ、神宮の静けさがより印象に残りました。

外宮前には各町の幟が並んでいました。

お木曳き見物のあとは外宮へ参拝しました。

令和のお木曳きを見物して感じたこと

祭を守る人たちの表情が心に残る

今回のお木曳きで印象に残ったのは、迫力だけではありません。

もちろん奉曳車の大きさや掛け声には圧倒されましたが、それ以上に心に残ったのは、参加している人たちの表情でした。誇らしげで、楽しそうで、どこか真剣。祭を「見る」だけでなく、祭を「守っている」人たちの姿がそこにありました。

祭好きにとって、お木曳きは一度は見ておきたい行事だと思います。派手な山車や屋台の祭とはまた違い、伊勢神宮の式年遷宮という大きな歴史の中で、町の人々が力を合わせる姿を見ることができます。

次に同じ場面を見られるのは、また長い年月の先・・・いえ、また来年になります。お木曳きをこの目で見られたこの日は忘れられない一日になりました。

参考:令和のお木曳き日程表
https://www.isesengu.jp/reiwa_okihiki/img/nittei.pdf

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