今年の梅雨入り最初の週末。
大阪府内では夏祭りの準備でぼちぼち各地でだんじりを小屋から出して飾りつけやらコマ替え、囃子の練習等、町が祭モードに突入し始める頃です。
そんな中、がっつりどっぷり祭モードの地区が大阪市平野区の杭全神社(くまたじんじゃ)の夏祭りでだんじり曳行する九町。
野堂町南組・野堂町北組・野堂町東組・市町・泥堂町・馬場町・西脇組・背戸口町・流町
旧平野郷のこの九地区が織り成すだんじり祭は大阪府下でも有数の規模を誇ります。
この日は制動テストで野堂南(以下、野南)のだんじり曳行を日中に見てきました。
まずは目的地の近所で腹ごしらえ。
ふらっと立ち寄った中華料理屋さん。ええボリュームと味でした。
食べ終わる頃に野南のだんじり囃子が聞こえてきましたので、パンパンのお腹を抱えながら音のする方へ早足で向かいました。
制動テストとは?
書いて字の如く、ブレーキテストです。
平野郷のだんじりは前後に勢い良く進行し、梃子(ブレーキ)を入れて急停止します。
この梃子の調子を見る為に、各町は祭礼前に実際にだんじりを曳きます。
テストとはいえ、本番同様の仕様で曳くので、参加者も本気モード。
野南制動テスト終盤、北陸銀行前にて。 pic.twitter.com/soTcDIxd92
— よっさいTIMES (@higaccho) 2018年6月10日
テストは色んな場面を想定して実施されていて、見ていても勉強になるものも多くありました。
下の写真はブレーキ痕。
実際にブレーキを掛けた地点から停止した地点までの距離を測っていました。
黒い部分は梃子に巻いたラバーが擦れた跡。白っぽい部分はコマの擦れた跡です。
片方だけの梃子での制動テストであったり、雨を想定して水を撒いた路面での制動テストも実施されており、まさに試験曳きといった風情でした。
さらに緊急車両が通るのを想定した場面では、指揮の怠慢を即座に指摘するなど緊張感を持った状態で本気度が伝わってきます。
こういった取り組みの一つ一つがこの規模の祭を支えているのだろうと容易に想像出来ます。
テスト?だけじゃない曳きっぷり
制動テストが一通り済むと、次は実際の曳行パターンをお試し?
見てると本番同然の曳きっぷりでしたが・・・\(^▽^)/
だんじりの後ろ(私はケツと呼びますが)を持ち上げてますけども、このだんじりって多分4tくらいあるんちゃうかな?
上げるだけやなく、上げた状態でだんじりを回転させる通称マイマイ。
人の力って凄いな~と思う瞬間です。
こうやって祭礼本番までに体も心も整えて行くんやな~と思いながら見てました。
でも、やっぱりだんじり曳いたらいつでも本気になってしまうのが人の性です。
小屋まで付いて行きました
試験曳行を最後まで見届ける為に、野南の地車小屋までついて行きました。
大通りから細い路をちょっと入った場所にある小屋です。私の好きな観音開きの木造小屋です。
なぜかだんじり小屋の周辺には地蔵堂がある事が多いです。
何で?たまたま?( ̄ー ̄?)
分かる人、教えて~
話を戻します。
この日もちょろっと曳いていた町もありましたが、次週もどこかが曳くのでしょう。
いよいよ夏祭り本番です♪
帰りしなに出会った地車たち
帰りに流町の小屋に寄ったらちらっとだんじりが見れました♪
ラッキーです(>▽<)b OK!!
さらに帰りしな、R25を走っていると東住吉区の育和のだんじりに遭遇。
鳴り物は積んでませんでしたが、こちらも制動テストで曳いていたようです。
小屋前で雨用シートが外されたので獅噛み(大屋根前)を撮りましたが・・・画像が荒い!!
こういうとこ、望遠欲しなります!!
余談ですが、この育和地区。かつては杭全神社に宮入していたとか。今でも提灯は境内にありますし。
いつかだんじりで宮入するとこを見てみたいですね。
育和の今年の祭礼日聞くの忘れた・・・
例年通りだと7月第一土日です。
杭全神社の夏祭は7月11~14日で、だんじり曳行は12日~14日未明です。
では今回はこのへんで。
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